これは、本当によく聞くお悩みナンバーワン！一生懸命読んでいるのに、そっぽを向かれたり、おもちゃで遊び始めたりすると、がっかりしてしまいますよね。

解決のヒント💡
• 年齢と発達に合っていますか？: まずは、絵本の内容や長さが、お子さんの年齢や興味に合っているか確認してみましょう。
0～1歳なら数ページで終わるボードブック、2～3歳なら少しストーリー性のあるもの、など。集中できる時間は年齢と共に伸びていきます。

• 短い時間から、ご機嫌の良い時に: 最初は1冊、数分でもOK！「全部読まなきゃ」と思わず、お子さんが楽しめる範囲で終わりましょう。眠い時やお腹が空いている時を避けるのもポイントです。

• 「ながら聞き」でもOK！と割り切る: 実は、おもちゃで遊びながらでも、耳はちゃんとママの声を聞いていることがあります。「聞かせる」ことだけが目的ではありません。同じ空間で絵本を開いているだけでも、意味があると考えてみては？

• 読む「場所」や「雰囲気」を変えてみる: いつもと違う場所（寝室、ソファの上など）で読んでみたり、少し照明を落として落ち着いた雰囲気を作ったりするのも効果的な場合があります。

• 無理強いはしない: 一番大切なのは、「絵本＝楽しいもの」という経験です。無理に座らせたり、叱ったりすると、絵本嫌いの原因になりかねません。「今は気分じゃないのね」と、おおらかに受け止めてあげましょう。

・絵本を読むスピード：読むスピードがゆっくりだと、子どもが意外と集中できない原因に。自然な大人の会話のスピードで読むと◯。⇨さらに詳しく知りたい方は、『絵本講座』でたっぷりお話しています。

「もうこの絵本、何十回読んだことか…」
大人は新しい絵本を読んであげたくなりますが、子どもはなぜかお気に入りの一冊を飽きずに持ってくることがありますよね。

解決のヒント💡
• それは「安心」と「理解」のサイン: 子どもにとって、知っているお話の展開は安心感を与えます。また、繰り返し読むことで、言葉の意味やストーリーへの理解を深めているのです。セリフを覚えて一緒に言ったりするのも、成長の証！

• 「またこれ？」と言わず、気持ちを受け止めて: 「この絵本が大好きなんだね」「この場面が面白いんだね」と、子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう。満足するまで付き合ってあげることで、子どもの心は満たされます。

• 新しい絵本への誘い方: 無理に他の絵本を押し付けるのではなく、「この絵本も面白いよ、ちょっと見てみる？」と提案してみたり、図書館や本屋さんで一緒に新しい絵本を探してみたりするのも良いでしょう。お気に入りの絵本と関連のあるテーマの絵本を選ぶのもおすすめです。

本屋さんや図書館に行くと、たくさんの絵本が並んでいて、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。

解決のヒント💡
• まずは年齢を目安に: 絵本には対象年齢が書かれていることが多いので、参考にしてみましょう。ただし、あくまで目安なので、お子さんの発達や興味に合わせて柔軟に選びましょう。

o 0歳: 色彩がはっきりしたもの、コントラストが強いもの、擬音語・擬態語が多いもの、顔が大きく描かれたもの、ボードブックや布絵本。

o 1～2歳: 身近なもの（動物、乗り物、食べ物）がテーマのもの、簡単なストーリーや繰り返しのリズムがあるもの、挨拶や生活習慣に関するもの。

o 3歳～: 少し長めのストーリー、起承転結のあるもの、登場人物の気持ちが描かれているもの、ユーモアのあるもの、図鑑なども。

• 子どもの「好き」を大切に: 電車が好きなら電車の絵本、虫が好きなら虫の絵本、というように、お子さんが今、興味を持っていることをテーマにした絵本は、食いつきが良いことが多いです。

• 図書館をフル活用！: 図書館は、様々な絵本を無料で試せる絶好の場所。司書さんに相談すれば、おすすめの絵本を教えてもらえます。まずは借りてみて、お子さんの反応を見てから購入するのも賢い方法です。

• ママ・パパが「好き！」と思える絵本も: 親自身が読んでいて楽しい、絵が好き、ストーリーに感動する、という絵本を選ぶのも大切です。その楽しさは、必ず子どもにも伝わります。

• 迷ったら定番・ロングセラーを: 長く読み継がれている絵本には、それだけの魅力があります。迷った時は、定番の絵本から試してみるのも良いでしょう。

「もっと感情を込めた方がいいのかな？」「プロみたいに上手に読めない…」読み聞かせに慣れていないと、自分の読み方に自信が持てないこともありますよね。

解決のヒント💡
• 「正解」はありません！: アナウンサーのように上手に読む必要は全くありません。一番大切なのは、ママやパパがリラックスして、子どもと一緒に楽しむ気持ちです。

• 棒読みでも大丈夫: 無理に感情を込めようとしなくても、優しい声で、愛情を持って語りかけるように読めば、十分に子どもの心に響きます。

• 「間」を大切に: 絵をじっくり見たり、次の展開を想像したりする「間」も大切です。急がず、子どものペースに合わせて読み進めましょう。

せっかく買った絵本が、ビリビリに破かれたり、よだれでふやけてしまったりすると、ショックですよね…。

解決のヒント💡
• それは成長の証、探求行動です: 特に0～1歳の赤ちゃんは、手や口を使って物の感触を確かめようとします。破ったりなめたりするのも、絵本という「モノ」を探求している証拠なのです。

• 丈夫な絵本を選ぶ: この時期は、破れにくく、なめても比較的安全なボードブックや布絵本を中心に選ぶのがおすすめです。

• 「ダメ！」と叱る前に: 頭ごなしに叱るのではなく、「あーあ、破れちゃったね」「これはカミカミじゃなくて、見るものだよ」と、優しく伝えましょう。危険がない限り、ある程度は見守る姿勢も大切です。

• 一緒に修理してみる: 少し大きくなってきたら、「破れちゃったから、一緒にテープで貼ろうか」と、修理する経験も、物を大切にする心を育みます。

• 手の届かないところに置くタイミングも: どうしても触ってほしくない大切な絵本は、一時的に手の届かない場所に保管し、大人が一緒にいる時にだけ見せてあげるようにしましょう。