絵本の読み聞かせは、赤ちゃんが生まれてからすぐに始めることが理想的です。
特に【生後3ヶ月頃】からは、視覚や聴覚が急速に発達し始めるため、色鮮やかな絵本やリズム感のある言葉が赤ちゃんに良い刺激を与えます。
この時期から絵本を使うことで、赤ちゃんは言葉に慣れ、親子のコミュニケーションが深まります。


オンラインでの絵本講座にご参加いただいた3歳のお子さん（Sくん）のママさんは、
生後2ヶ月から絵本の読み聞かせを始めたところ、Sくんは2歳くらいで3語分が話せるようになり、早くから理解力や語彙力が育っていったそうです。Sくんも絵本も大好きで、たくさんの絵本を自分から読む姿が見られました。

0歳のうちに脳に言葉をたくさんインプットした子は、1歳をすぎてからどんどん言葉がアウトプット（外にでる）ようになるので、
0歳のうちからの絵本の読み聞かせは特に重要です。

早期に絵本を読み聞かせることで、赤ちゃんの脳に【豊かな刺激】を与え、【言葉の発達】を促す効果が期待できます。
また、音やリズムに慣れることで、【聴覚の発達】にもプラスになります。さらに、親が本を読む姿を見ることで、赤ちゃんは「本を読む」行為に興味を持ちやすくなり、将来の読書習慣の形成にもつながります。

お子さんが絵本の読み聞かせに興味がない場合は、ママがお子さんの側で楽しそうに絵本を読むことによって、『ママが読んでいる絵本、面白いのかな…』と、絵本に興味を持つきっかけとなります。

まずはママが絵本を楽しむことがオススメです。

赤ちゃんの発達段階に応じた絵本を選ぶことが重要です。

◯生後3〜6ヶ月の赤ちゃんには、シンプルでコントラストが強い絵本が効果的です。色彩や形がはっきりしたものが視覚的に楽しめ、短い文章や繰り返しのフレーズがリズム感を養います。
特に赤ちゃんは白・黒の次に赤色を認識するので、赤色が使われている絵本がおすすめです。

◯生後6ヶ月以降は、赤ちゃんが自分でページをめくれる厚手のボードブックや、触って楽しめる布絵本もおすすめです。

◯1歳以降は、食事や挨拶などが学べる知育系の絵本や、親子で触れ合える絵本、繰り返しの言葉や音が楽しめる絵本がおすすめです。

◯2歳以降は少しずつ物語のある絵本を読み聞かせることで、その登場人物の気持ちになりきることで相手の気持ちに共感したり、気持ちを汲み取る力の伸ばすことができるようになります。
図鑑などの絵本も、お子さんの視野を広げてくれます。

赤ちゃんは視覚や聴覚が未発達なため、鮮やかな色彩やシンプルな形状に引きつけられます。明るい色や大きなイラストは、視覚的な認識力を高めます。また、音が出る絵本やリズミカルな文章は、聴覚の発達に役立ち、楽しい体験として読み聞かせの時間を記憶に残しやすくします。

読み聞かせは赤ちゃんの言語能力の発達に大きな影響を与えます。繰り返し耳にすることで、言葉のリズムや音の違いに慣れ、徐々に言葉をの意味を理解するようになります。

特に、簡単なフレーズやリズミカルな文章が繰り返されることで、赤ちゃんは新しい単語を覚えやすくなります。また、言葉を音として楽しむ習慣がつくため、語彙力がついたり後々の言語学習にも好影響を与えます。

絵本の読み聞かせは、料理を作りながらや、他事をしながらはできません。家事などの手を止めて、一対一でお子さんと向き合う時間となります。親と子が一緒に過ごす特別な時間の中で親が赤ちゃんに対して声をかけたり、絵本を通じて一緒に笑ったりすることで、赤ちゃんは【安心感】を覚えます。この親子間の情緒的な交流は、赤ちゃんの心の安定に寄与し、愛情を感じやすくなります。
絵本を通じたコミュニケーションは、信頼関係を深め、赤ちゃんにとって安全な環境を提供する重要な手段となります。

読み聞かせを行う最適な時間帯は、赤ちゃんがリラックスしている時が理想です。
特に、夜の寝かしつけの前や、お昼寝の前の静かな時間がオススメです。こうした時間帯に絵本を読むことで、赤ちゃんは徐々に落ち着き、寝つきやすくなります。
また、毎日同じ時間帯に読み聞かせをすることで、赤ちゃんに安心感を与え、規則正しい生活リズムの形成にも役立ちます。

同じ時間帯に読み聞かせをすることも大切ですが、よりたくさんの絵本に触れられるよう、夜だけではなく昼間や朝など、赤ちゃんのご機嫌が良い時にいつでも読み聞かせをしてあげましょう。

読み聞かせをする際には、赤ちゃんがリラックスできる環境を整えることが大切です。
明るすぎず、静かで落ち着いた場所を選びましょう。赤ちゃんが膝の上に乗って安心できるようなポジションも重要です。

読み聞かせは、子どもの情緒や社会性の発達にも長期的な効果をもたらします。
絵本の物語を通じて、他者の感情や行動を理解しやすくなり、【共感力】が育まれます。また、絵本に登場するキャラクターのさまざまな経験を通じて、子どもは問題解決の方法やコミュニケーションの大切さを学びます。これにより、社会性の発達や人間関係を築く力が強化されます。

絵本は1冊1冊とても大切に時間をかけて、絵本作家さんによって作られています。
その絵本のストーリーを読むことで想像力もどんどん豊かになります。

読み聞かせを長期的に続けるためには、
子どもが興味を持ち続けられる絵本を選ぶことが重要です。
成長に合わせて難易度や内容を変えることで、飽きることなく読み聞かせを楽しめます。
絵本には対象年齢が記載されていますが、対象年齢は目安なため、小学生の子が0歳1歳児向けの絵本を読んでも良いですし、1歳の子が3歳向けの絵本に興味があればぜひ読ませてあげてください。
大切なことは、その子自身が絵本を楽しむことです。
また親自身も『楽しんで』読み聞かせをする姿勢を持つことが大切です。子どもは親の興味や喜びを敏感に感じ取るため、一緒に笑ったり驚いたりすることで、読み聞かせの時間が【より特別なもの】になります。

絵本の選び方について、
主にお話させていただきました。
絵本の選び方も重要ですが、それ以上に重要なのが絵本の読み方です。
／
読み方1つで赤ちゃんの集中力は大きく変わります。
＼

絵本の読み方について気になる方はぜひこちらをチェックしてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。