夜泣きとは、"赤ちゃんが夜中に突然目を覚まして泣き出すこと"を言います。
通常、生後3か月から1歳半くらいまでの期間に多く見られますが、それ以降の幼児でも起こることがあります。夜泣きは、赤ちゃんが満腹でおむつも清潔で、特に不快感を示しているわけでもないのに起こることが特徴的です。


夜泣きは、赤ちゃんの成長過程でよく見られる現象であり、特に病気や体調不良が原因ではない場合がほとんどです。

しかし、赤ちゃんが十分に睡眠を取れないことで、日中の機嫌が悪くなったり、成長に影響を与えたりする可能性があるため、注意が必要です。

赤ちゃんの夜泣きにはさまざまな原因があります。以下に主な要因をいくつか挙げてみます。

1.急成長と発達の影響

赤ちゃんは急速に成長する過程で、脳や神経系が活発に発達します。この発達過程で、赤ちゃんの睡眠サイクルが乱れやすくなることがあります。特に生後6か月から1歳の間には、寝返りやはいはい、歩行などの身体的な発達も進むため、それが夜泣きにつながることがあります。



2. 睡眠サイクルの変化

赤ちゃんの睡眠は、深い眠り（レム睡眠）と浅い眠り（ノンレム睡眠）のサイクルが非常に短いのが特徴です。大人に比べて頻繁に浅い眠りに入るため、その際に何か刺激があると簡単に目を覚ましてしまい、夜泣きが起こりやすくなります。


3. 環境の変化や刺激

赤ちゃんは周囲の環境に非常に敏感で、温度の変化、音、光、または新しい寝具などが原因で目を覚ましてしまうことがあります。赤ちゃんが快適に眠れる環境を整えることが、夜泣きを防ぐための重要な要素です。



4. 空腹やおむつの不快感

特に新生児や月齢の低い赤ちゃんの場合、夜中に空腹を感じたり、おむつが汚れていたりすると、それが原因で目を覚まして泣くことがあります。赤ちゃんの成長に伴い、夜間の授乳が不要になるとともに、夜泣きの頻度も減少していくことが一般的です。



5. 不安や分離不安

生後6か月以降、赤ちゃんは親と離れることに対する不安を感じるようになり、これが夜泣きの原因になることもあります。この時期には、親と一緒にいられないという恐怖心や不安感が強くなり、夜中に目が覚めると泣き出してしまうことが多くなります。


赤ちゃんの夜泣きはいろいろな要因が関わりあって起こっています。

これらの原因を理解し、赤ちゃんに合った対策を講じることが、夜泣きの頻度を減らし、赤ちゃんと親の睡眠の質を向上させる鍵となります。

赤ちゃんが快適に眠れる環境を作ることは、夜泣きの予防に大きな効果があります。以下のポイントに注意して、寝室の環境を整えましょう。


1. 室温と湿度の管理

赤ちゃんにとって快適な室温は20〜22度程度、湿度は50〜60%が理想とされています。部屋が暑すぎたり寒すぎたりすると、赤ちゃんは目を覚ましやすくなるので、適切な温度と湿度を保つように心がけましょう。



2. 暗さと静けさを保つ

寝室はできるだけ暗くし、静かな環境を整えましょう。光や騒音が赤ちゃんの眠りを妨げることがあります。遮光カーテンを使用したり、ホワイトノイズを利用して外部の音を遮るのも効果的です。



3. 寝具の見直し

赤ちゃんの布団やベッドの素材が快適であることも重要です。柔らかすぎず、適度な硬さのマットレスを選び、肌に優しい素材のシーツや毛布を使用することで、赤ちゃんが心地よく眠れる環境を作りましょう。

赤ちゃんの生活リズムを整えることも、夜泣きを減らすための大切なステップです。規則的なリズムを作ることで、赤ちゃんは自然と夜に深い眠りに入れるようになります。

1. 毎日のスケジュールを一定に保つ

朝起きる時間、昼寝の時間、夜寝る時間をできるだけ同じに保つようにしましょう。一定のスケジュールがあると、赤ちゃんの体内時計が整い、夜にしっかりと眠る準備ができます。



2. 寝る前のルーティンを作る

毎晩、同じ順序でお風呂に入れたり、絵本を読んだり、静かな音楽を聞かせたりすることで、赤ちゃんに「これから寝る時間だ」というシグナルを送ります。このルーティンが赤ちゃんをリラックスさせ、眠りに入りやすくする助けとなります。


完璧にしないと！と頑張りすぎたり、一日できなくて、今日はできなかった…と自分を責めたりしても良いことはありません。

できたらいいなという気楽な気持ちで向き合いましょう。

ベビーマッサージは、赤ちゃんの身体的な健康と脳や心の発達にさまざまな良い影響を与えます。

1. リラックス効果

ベビーマッサージは赤ちゃんの筋肉を緩めて、リラックスをさせる効果があります。これにより、赤ちゃんのストレスが軽減され、夜泣きの原因となる緊張感を和らげることができます。



2. 消化機能の改善

マッサージは腸の動きを促進し、ガスや便秘の解消を助ける効果があります。お腹の不快感が原因で夜泣きをしている赤ちゃんにとって、この効果はとても有効です。


3. 免疫力の向上

研究によると、ベビーマッサージは赤ちゃんの免疫機能を強化し、病気にかかりにくくするとも言われています。これにより、健康な成長をサポートすることができます。


4.幸せホルモンが分泌
ママに抱っこをしてもらったり、ふれあうことで、前向きな気持ちや幸せな気持ちを感じられる"オキシトシン"というホルモンが出ます。このホルモンは、夜深い眠りを促す"メラトニン"というホルモンも分泌するので、日中のベビーマッサージは夜の深い眠りにとても良い影響を与えます。

ベビーマッサージは、赤ちゃんとママやパパとの間に強い絆を築くための重要なコミュニケーションツールです。


1. スキンシップの増加

直接触れ合うことで、赤ちゃんは親の温かさや安心感を感じ取ります。これにより、親と赤ちゃんの信頼関係が深まり、赤ちゃんが安心して眠れるようになります。



2. 親のストレス軽減

ベビーマッサージを通じて、親自身もリラックス効果を得られます。赤ちゃんと過ごす穏やかな時間が、育児に対する不安やストレスを軽減し、より前向きな気持ちで赤ちゃんに接することができるようになります。



ベビーマッサージは、単なる育児法ではなく、赤ちゃんの成長と親子の関係を支える大切な手段です。正しい方法で継続的に行うことで、赤ちゃんの心と体の健康をサポートするだけでなく、家族全体の幸福感を高めることができます。

1. お腹のマッサージ

赤ちゃんを仰向けに寝かせて、利き手を赤ちゃんのお腹に優しく乗せ、時計回りに大きな円を描くようにお腹をマッサージします。
この動きは、食べ物の消化を促進し、ガスや便秘の症状を和らげる効果があります。
その後、ママの両手をお腹に当ててお腹を温めてあげましょう。リラックス効果をより高めることができます。



2. 背中のマッサージ

赤ちゃんをうつ伏せにして、背中全体を優しく撫でるようにマッサージします。赤ちゃんの背骨に直接圧をかけないように手を少しくぼませてカップのようにし、
背骨の両側に指と手のひら辺りがくるようにし、上から下に手を動かしマッサージを行います。この動きは筋肉の緊張を緩めて赤ちゃんをリラックスさせる効果があります。



3. 仙骨（せんこつ）のマッサージ

赤ちゃんのおしりの割れ目の部分を仙骨といいます。ここに手を当ててクルクルと手を小さく動かし温めます。これにより全身の血行が促進され、赤ちゃんのリラックスを助けることができます。

マッサージを行う際には、以下の点に注意しながら行うと効果的です。

1. 赤ちゃんの状態を確認

赤ちゃんが空腹でないこと、または直後にミルクを飲んでいないことを確認してください。満腹時や空腹時にマッサージを行うと、赤ちゃんが不快に感じることがあります。



2. オイルやクリームの使用

ベビーマッサージは服の上からでも可能ですが、もしお風呂上がりや赤ちゃんを裸にしてマッサージを行う際は、摩擦による肌のダメージを防ぐために、肌に優しいベビーオイルやクリームを使用しましょう。
マッサージが滑らかに行えます。ただし、使用するオイルはアレルギーの原因とならないよう、天然成分で無香料のものを選びましょう。教室では、100％植物性のホホバオイルを使用しています。保湿性も高いので、ベビーマッサージ後は赤ちゃんのお肌がモチモチになります。特に冬にはベビーマッサージはオススメです。



3. 頻度について

ベビーマッサージは、赤ちゃんとママの心や時間に余裕があり、ゆっくりできる時間に毎日行うことが理想です。特に寝る前の時間に行うと、赤ちゃんがリラックスしやすくなり、夜泣きの頻度を減らす効果が期待できます。

赤ちゃんにとって最適なタイミングでマッサージを行うことが、習慣化するための鍵となります。

1. お風呂上がり

お風呂上がりは、赤ちゃんの体が温まっていて、リラックスしやすい状態です。このタイミングでマッサージを行うことで、さらに体を落ち着かせ、寝つきを良くする効果が期待できます。



2. 寝る前の時間

夜寝る前のルーティンとしてマッサージを取り入れることで、赤ちゃんにとって「マッサージ＝寝る時間」の合図となり、自然と眠りに入りやすくなります。この時間帯は特に夜泣き対策に効果的です。


3.朝起きてすぐの時間
朝起きてすぐに、ママが赤ちゃんの目を優しく見つめ、おはよう、よく眠れたかな？など声を掛けながらマッサージを行うことで、
気持ちの良い目覚めに繋がります。そして朝から身体が活発に動くことで、お昼寝や夜にぐっすり眠ってくれることにも繋がっていきます。


この時間以外にも、赤ちゃんやママの心の余裕がある時には、いつでもマッサージやふれあいをすることがオススメです。毎日やらなきゃという使命感ではなく、できたらいいなという気持ちでいることが大切です。
赤ちゃんとのふれあいの時間を楽しむことが、一番大切です。

ベビーマッサージを続けるためのコツをいくつか紹介します。

1. 楽しい雰囲気を作る

赤ちゃんがマッサージを楽しめるように、優しい声で話しかけたり、リラックスできる音楽を流したりすることで、楽しい時間にしましょう。親もリラックスして行うことが大切です。



2. 簡単で短い時間から始める

初めは3分程度の短い時間から始め、赤ちゃんが慣れてきたら徐々に時間を延ばしていきましょう。無理なく続けられるようにすることがポイントです。
童謡を一曲歌うだけでも◯


3. 親子のコミュニケーションを意識する

ベビーマッサージは、赤ちゃんとママのコミュニケーションの一環として行うと効果的です。赤ちゃんの反応を観察しながら、赤ちゃんのことを見つめることで、背中が好きかも、今日は足が気持ちよさそうなど、赤ちゃんが好きな部位を見つけることができたり、
我が子の成長にも気付き子育てに自信が持てるようになってきます。
ママも赤ちゃんも嬉しい、楽しいと感じられることが長く続けるための秘訣です。



ベビーマッサージを習慣にすることで、赤ちゃんが安心感を感じやすくなり、夜泣きの回数を減らすだけでなく、親子の絆がより強く深まるでしょう。

もし、
ベビーマッサージを日常に取り入れてみたいなと少しでも思われた方は、
ぜひベビーマッサージのレッスンに一度ご参加ください！

季節のイベントで雰囲気を知ったり、単発のレッスンもありますし、
オススメは月に1回、全5回を同じメンバーで行うベビーマッサージ定期コースです。
月に1回繰り返し行うことでママも自信を持ってベビーマッサージができるようになり、よりお家時間を楽しめたり、お家でのマッサージにより夜泣きの軽減にも繋がります。


親子のふれあいで、『今』という赤ちゃんとの時間をより楽しく、充実したものにしていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。