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赤ちゃんが便秘になると、親としてどう対応すればよいか迷うものです。特に0歳の赤ちゃんは腸の発達がまだ不安定なため、便秘に悩むことが多いです。我が家の娘たちも新生児期、生後5ヶ月頃、1歳前など何度も便秘になっていました。

そんなとき、手軽にできるお腹のマッサージが大いに役立ちます。本記事では、便秘に効果的なマッサージの方法を具体的に解説し、その効果や注意点についても触れています。毎日のケアに取り入れられる簡単なテクニックなので、ぜひ参考にして赤ちゃんのお腹の調子を整えましょう。

赤ちゃんの便秘にマッサージが効果的な理由

便秘の原因とマッサージの効果

赤ちゃんが便秘になる原因はいくつか考えられます。主な要因は以下の通りです。

①腸の未発達:0歳の赤ちゃんは腸の機能がまだ十分に発達していないため、消化や排便がスムーズに行えないことがあります。
腸の動きが鈍くなると便秘を引き起こしやすくなります。

②水分不足:母乳やミルクの摂取が十分でない場合、便が硬くなり排出しづらくなります。また、離乳食の開始後は水分摂取が不足しがちで、これも便秘の原因となります。

レッスンに来てくださるママさんたちからも、離乳食が始まってから便秘気味になったというお声をよくいただきます。
そして我が子たちも、離乳食が始まってからしばらくは急に便が固くなり便秘気味になりました。
これまでミルクや母乳で補っていた分、離乳食になり水分がどうしても減ってしまいます。離乳食にスープを増やしたり、水分を少し意識できるといいですね。


③運動不足:赤ちゃんはまだ自分で動き回ることが難しいため、腸のぜんどう運動が活発にならず、便が滞ることがあります。

こうした便秘の原因に対して、マッサージは効果的です。マッサージによって腸を外から刺激することで、ぜんどう運動が促進され、腸内のガスや便の移動がスムーズになります。結果として、自然な排便を促す効果が期待できます。

『ベビーマッサージのあと、家に帰ったらたっぷり便が出ました!びっくりです』というお声もよくいただきます。

なぜマッサージが便秘解消に役立つのか

赤ちゃんの便秘を解消するために行うマッサージは、小腸や大腸を刺激して、お腹の調子を整えていきます。
以下で詳しく説明していきます。

①腸のぜんどう運動を促す:お腹を優しくマッサージすることで、腸が刺激され、ぜんどう運動が活発になります。このぜんどう運動は腸内にある便を押し出す役割を担っており、この動きが促進されることで、便秘解消が期待できます。

②ガスの排出を助ける:便秘の際に溜まりやすい腸内ガスもマッサージによって移動しやすくなり、排出が促されます。これによりお腹の張りや不快感が和らぎ、赤ちゃんもリラックスできます。

③便の通過をスムーズにする:マッサージを続けることで、腸内に溜まった便が動きやすくなり、排便がスムーズに行われます。特にママの手で赤ちゃんのお腹を時計回りにマッサージする「のの字マッサージ」は、腸の形に沿って行うため効果的です。

このように、便秘の原因に直接アプローチしながら、赤ちゃんにとっても負担の少ない自然な方法で便秘解消が期待できるのが、マッサージの大きな利点です。

基本的なお腹のマッサージの方法

時計回りの円を描く「のの字マッサージ」

「のの字マッサージ」は、赤ちゃんのお腹をやさしく円を描くようにさする方法で、便秘解消に効果的です。以下が具体的な手順です。

準備:まず、赤ちゃんがリラックスできる場所で行います。おむつを外し、仰向けに寝かせましょう。マッサージオイルやベビークリームを使うと滑りが良くなり、肌を傷つけずにマッサージできます。

マッサージの動き:赤ちゃんのおへそを中心に、お腹全体を優しくさすります。大人から見て時計回りに「のの字」を描くように、手のひら全体を使ってゆっくりとマッサージします。この動きは、腸の自然な動きに沿っているため、便をスムーズに移動させる効果があります。


力加減:赤ちゃんの肌は非常にデリケートなので、強く押さず、優しくさするように行います。1回につき2〜5分程度を目安に行い、赤ちゃんが嫌がらない範囲で継続しましょう。
「のの字マッサージ」は、腸のぜんどう運動を促し、便秘解消に効果があるとされています。リラックスした雰囲気で行うことで、赤ちゃんも安心しやすくなります。

服を着たまま行なっても大丈夫です。
お腹を温めるイメージで、ゆっくりとマッサージをしましょう。

足を動かして『腸を刺激する』マッサージ

足を動かすことでも、赤ちゃんの腸を刺激し、排便を促すことができます。
具体的な手順は以下の通りです。

準備:赤ちゃんを仰向けに寝かせ、リラックスした状態で行います。マッサージ前に赤ちゃんに優しく話しかけるなどして、リラックスさせましょう。

マッサージの動き:赤ちゃんの足首を優しく持ち、右、左と左右交互に赤ちゃんの足の曲げ伸ばしをしていきます。『1、2、1、2…』と声をかけながら行うことで、歩くための足の動きの練習にもなります。この動きによって腸が刺激され腸の動きの活性化が期待できます。こちらも2分〜5分を目安に行います。トトロの『さんぽ♪』の歌に合わせて行うこともおすすめです。
赤ちゃんと一緒に楽しみながら腸の調子を整えることができます。

この2つのマッサージを組み合わせて行うことで、赤ちゃんの便秘解消に効果的なケアができます。

マッサージを行う際の注意点

強さとタイミングについて

赤ちゃんにマッサージを行う際は、適切な強さとタイミングが重要です。


力加減:赤ちゃんの肌や内臓は非常にデリケートです。力を入れすぎると、逆に腸に負担をかけてしまうことがあります。
マッサージは、あくまで「優しくさする」程度の力で行います。
手のひらや指の腹を使い、軽く触れる感覚を意識してください。赤ちゃんがリラックスしているか、表情を観察しながら進めます。嫌がる様子があればすぐに中止し、他の方法を検討しましょう。


タイミング:マッサージを行う理想的なタイミングは、授乳や食事の 1〜2時間後 です。授乳直後や食事直後は消化活動が活発で、マッサージが逆に負担になる可能性があります。胃腸に余裕がある時間帯を選びましょう。
赤ちゃんがリラックスしているときや、お風呂上がりなど、体が温まっているときも効果的です。リラックスしている状態でマッサージを受けることで、腸の動きがより促進されやすくなります。

マッサージを避けるべき体調や状況

マッサージは日常的なケアとしてとても有効ですが、赤ちゃんの体調や状況によっては避けるべき場合があります。

①体調が悪いとき:発熱している場合や、下痢をしているときはマッサージを控えましょう。
発熱や下痢は身体がストレスを感じているサインでもあり、マッサージがさらに体調を悪化させる可能性があります。
また、嘔吐やお腹に痛みを訴えている場合も、すぐに医師に相談し、マッサージは避けてください。


②お腹が張っているときや極端に硬い便があるとき:お腹が強く張っている、便が極端に硬いと感じる場合もマッサージは控えましょう。こうした状態では、腸の中に異常がある可能性があり、無理にマッサージを行うと逆効果になる場合があります。


③赤ちゃんが嫌がるとき:マッサージ中に赤ちゃんが泣いたり、嫌がる様子を見せた場合は無理に続けないことが大切です。ストレスを感じると腸の働きが抑制され、便秘がさらに悪化する可能性があります。
リラックスできる環境で、赤ちゃんのペースに合わせて行いましょう。

これらの注意点を守ることで、赤ちゃんにとって安全で効果的なマッサージを行うことができます。赤ちゃんの体調や様子をよく観察しながら、適切なケアを心がけましょう。

マッサージと組み合わせる他の便秘対策

水分補給と食事の工夫

赤ちゃんの便秘を解消するためには、マッサージだけでなく、日常的な水分補給や食事の工夫も重要です。ママの無理のない範囲で、意識できそうなことを少し意識してみてください。


水分補給:十分な水分補給は、便を柔らかく保ち、スムーズな排便を促します。赤ちゃんが母乳やミルクを飲んでいる場合でも、特に暑い日や乾燥している環境では水分補給を意識的に行うことが大切です。
離乳食が始まっている場合は、食事にスープを多めに取り入れるようにしたり、少し離乳食が進んでいる赤ちゃんには、食後や食事中に少量の水やお茶を与えることで、便の硬さを調整する助けになります。


食事の工夫:離乳食を進めている赤ちゃんには、食物繊維を含む食材を積極的に取り入れることが重要です。例えば、さつまいも、かぼちゃ、バナナなどは便秘解消に効果的な食材です。
また、プレーンヨーグルトや発酵食品(※年齢に応じたもの)を摂取させることで、腸内環境を整え、便秘を予防・解消する効果が期待できます。
ただし、食物繊維を一度に多く与えると、逆にお腹の張りを引き起こすことがあるため、適量を意識しながら少しずつ取り入れていくことが大切です。

運動や体を動かすことの重要性

赤ちゃんが便秘になりやすいのは、運動量が不足していることも一因です。
体を動かすことで腸の動きが活発になり、便秘の解消に繋がります。

運動の工夫:赤ちゃんの体をやさしく動かす「自転車こぎ運動」が効果的です。赤ちゃんを仰向けに寝かせ、両足を持ってゆっくりと自転車を漕ぐように動かします。この動きは腸を刺激し、排便を促します。
お腹を下にして寝かせる「腹ばい遊び」も効果があります。腹ばいになることで腹部が圧迫され、自然と腸が刺激されます。


遊びを通じて自然な運動を促す:ハイハイや手足を使った遊びを取り入れることで、赤ちゃんが自発的に体を動かす機会を増やせます。おもちゃを使って『おいでー!』『こっちだよー♪』と赤ちゃんを引き寄せる遊びや、体を動かして追いかける遊びを取り入れると、楽しみながら運動できます。
外で歩けるお子さんは積極的に外に出て公園で遊んだり歩いたり、階段を登ったりという運転をするのがオススメです。

赤ちゃんの月齢や発達に合わせて、無理なく取り入れられる遊びを選びましょう。これらの便秘対策をマッサージと組み合わせることで、赤ちゃんの腸内環境を整え、便秘を予防・解消する効果がさらに高まります。日々の生活習慣に少しずつ取り入れて、自然な形でケアを続けることが大切です。

日常的にできる予防ケア

規則正しい生活リズムを作る方法

赤ちゃんの便秘予防には、規則正しい生活リズムを整えることがとても重要です。安定したリズムが腸の働きをサポートし、便秘の予防につながります。
一定の時間に起床・就寝:毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝る習慣をつけることで、体内時計が整います。赤ちゃんの消化活動もリズムに合わせて安定し、腸の動きが良くなります。

例えば、朝は決まった時間にカーテンを開けて、光を取り入れるようにしましょう。決まった時間に授乳・食事をする:食事のタイミングを安定させることで、腸の活動もリズムに乗りやすくなります。母乳やミルクを与える時間や、離乳食を与える時間をなるべく固定すると、排便もリズム良く行えるようになります。

お昼寝や遊びの時間を決める:活動と休息の時間がしっかりと区別されることで、赤ちゃんは安心し、リラックスできます。お昼寝や遊びの時間を毎日同じタイミングで行うことで、1日の流れが安定し、腸内環境も整います。

マッサージを習慣化するための工夫

便秘予防のために、マッサージを日常的なケアとして習慣化することが大切です。以下のポイントを意識して、無理なく取り入れていきましょう。

◯お風呂上がりのリラックスタイムを活用:お風呂上がりは、赤ちゃんの体が温まってリラックスしているため、マッサージに最適なタイミングです。お風呂後のルーティンとして「のの字マッサージ」や「膝の曲げ伸ばしのマッサージ」を取り入れると、習慣として定着しやすくなります。

◯毎日のスキンシップの一環として行う:マッサージを特別なケアと捉えず、普段のスキンシップの延長として行うと、自然に続けられます。例えば、おむつ替えの後やお昼寝前に、軽くお腹をさすってあげることで、日常の一部として無理なく取り入れられます。
赤ちゃんと目と目を合わせてのふれあいの時間は、赤ちゃんだけではなくママにもリラックス効果が期待され、便秘や子育ての悩みに対しても心がホッとできる時間になります。


◯赤ちゃんにとって心地良い環境を作る:マッサージ中は、穏やかな音楽を流したり、優しく話しかけながら行うと、赤ちゃんもリラックスしてマッサージを楽しめます。心地良い環境でマッサージを受けると、赤ちゃん自身も安心しやすく、続けやすくなります。

◯短時間から始めて徐々に慣らす:最初は1〜2分の短時間で始め、赤ちゃんがリラックスしているようなら徐々に時間を延ばしていくと良いでしょう。無理なく続けられることで、マッサージが日常のケアとして定着しやすくなります。

これらの工夫を取り入れることで、規則正しい生活リズムの中にマッサージを習慣化し、自然に便秘予防ができる環境を整えることができます。

最後に

赤ちゃんが便秘でかわいそう。機嫌が悪くなることが多い、便が出るときに苦しそうにしている…などの便秘に関するお悩みをベビーマッサージのレッスンに来てくださるマママさんたちからもよく聞きます。


マッサージのことや食事・水分のこと、規則正しい生活のことなど、便秘解消に繋がるお話をたくさんさせていただきましたが、一日にどれか1つでも少し意識していただき、ぜひ赤ちゃんとの時間を楽しみながら過していただきたいと思います。

ベビーマッサージのレッスン後は、『大量に便が出ました!』というお声をいただくことが多いです。(約50種類の手技の中から、お子さんの成長や便秘などのお悩みに応じて、適した手技を行っていきます)
赤ちゃんとの幸せな時間を過ごしながら便の排泄も促せるベビーマッサージはとてもオススメです。

お子さんの便秘でお悩みのママさんはぜひお気軽にご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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